ラグを使う方法

 前回は説明が面倒だったのでしてませんでしたが、ラグとその利用方法です。例えわざとでは無くても利用していて、そのお陰で「上手くなったな〜」ってなっている場面は多々あると思います。
 それでは説明いってみましょ〜。

①AさんとBさんの機体は300m離れているとします。
②Aさんが攻めて、Bさんが引いているとします。二人の距離は変わりません。
③ラグによりお互いに相手側には30m程遅れた位置に見えているとします。

 この時、Aさんから見たBさんの位置は本当のBさんの位置より30m手前に見えています。つまり270m離れた所にBさんが見えます。
 Bさんから見たAさんの位置は本当のAさんの位置より30m奥に見えています。つまり330m離れた所にAさんが見えます。
 もし相手への距離が280m以下なら武器の命中率が8割ですが、それ以上なら5割まで下がるとします。
 AさんはBさんと撃ちあった場合、Aさんは270m先の相手が撃ってくるようにみえ、Bさんは330m先の相手が撃ってくるように見えます。するとAさんは
「本当の位置では同じ被弾率なのにも関わらず、ラグの影響により命中率で3割も差がある状況で撃ち合う」
 ことになってしまいます。
 これがラグを利用した戦いです。引き側が使う方法ですので、概ね重量級の人はこれを利用している訳です。最も、これは攻め側の方がエネルギー効率が良く、避けるだけのエネルギーを余分に残せるという点と、攻め側の方が近接適正が高い場合が殆どであるという成分を加味すると攻め側が完全に不利だとはなりません。相手より速いということはそれだけエネルギー効率が良い=回避率が上がるということになります。
 このことから重量級ばかり得していると思ってしまうのはちょっと早とちりです。
 寧ろ、
「重量級はこの点でしかラグを利用出来ない」
 のです。
 軽量級の人の方が速い分だけ位置ズレが多いという事実(データが0.1秒遅れて相手に届くと仮定した場合、速い機体と遅い機体のずれを比べたら確実に速い機体がズレています)は接近時に大きく影響します。

 この説明は次回に。