オセロ そのいち


 オセロで角が重要なのは皆さんも良くご存知かと思います。

 オセロでは相手をひっくり返す為に使った駒が次の相手の番で取られてしまったりするのは日常的な光景です。そんな中、角の駒は決して相手に取られません。
 つまり、角を取ると「決して相手には攻撃されない拠点を確保出来る」事になります。
 この状態を角から中心の方へと移動させていくと次のような三角形が出来ます。

 この黒い駒は白が決して取れない駒なので、白がこれ以上何をしようとも過半数を覆っている黒の勝ちが決定しています。この例は極端ですが、目指すところとしてはこのような形を目指します。
 では、角を取るように動きたい訳ですが、角を取るには避けて通れない道があります。
 それは、次の図にある「黄色い場所に駒が置かれていること」です。挟む相手がいなければ角に駒が置けないので、当然角から1マス離れた場所に駒がある必要があります。

 この「黄色い場所に相手の駒がおかないといけない状況にする」ことが出来れば角は取れます。
 逆に言うと、この「黄色い部分に駒を置きたくない」ので最終的な形状は大体次のような形になります。

 残っているマスの数は偶数なので、次に黄色い部分に駒を置く必要があるのは先手である黒です。黒が黄色い部分に置けば角を白に取られるのは明白ですが、取れる駒がある限り黒はおかないといけないので黒は泣く泣くおきます。

 勿論、角に白はおきます。

 黒も抵抗します。

 でも白はそれは無視します。

 そして黒は…

 白は勿論…

 結果、先手であった黒は完敗しました。

 これが、後手側の勝利の方法です。黄色の部分を避けて駒を並べた場合、必ず先手側が先に危険な黄色の部分に駒を置く必要が出てきてしまうのです。しかも、その攻撃は上記のような配置になっていると延々と続きます。
 勿論、黒にもこの連続攻撃に対抗する手はあります。何処かで白のこの連続攻撃をさせないようにタイミングを一個ずらせば、白と黒の立場が入れ替わるのです。
 ここで、もう一度重要な配置を再確認しましょう。

 ここからの説明は次回です。